白鶴酒造株式会社の新人研修宿泊施設としてシェアハウスを利用

法人事例/大規模シェアハウス

2024年09月09日

 創業280年の歴史を誇る日本のトップ清酒メーカーである白鶴酒造株式会社(神戸本社:兵庫県神戸市東灘区。以下白鶴)。1743年に材木屋治兵衛が酒造業を開業し、1747年には酒銘が「白鶴」と命名され、今も社名として引き継がれています。
 伝統的な製造方法と最新の技術を融合させ、高品質な日本酒を国内外に提供し続けている白鶴では、毎年新入社員が入社すると、神戸本社で約1ヶ月間の社員研修を実施します。
 今年は、オープンしたばかりのオークハウスのシェアハウス「グラン神戸」を宿泊施設として利用していただきました。
 今回、シェアハウスを利用していただいた感想などを、総務人事部の寺戸さんにうかがいました。

白鶴酒造株式会社
総務人事部
寺戸 菜津子氏

宿泊施設の検討、はじめて利用するシェアハウス

寺戸さん:毎年新入社員は入社して1ヶ月ほど神戸本社で研修を受けます。
例年研修中は、新入社員の為にホテル等を手配するのですが、ホテルでの生活は快適な部分もありますが、自炊は出来ず、昼間は社内の食堂で食事が取れても夜は外食が多くなり、社員の負担が増えてしまうのではないかという懸念がありました。
そんな中でシェアハウス利用の提案を受け、社員の居住環境に配慮しながらも、企業としても経済的な負担を軽減することができる為、一度試験的に利用させていただくことにしました。

はじめは戸惑いの声も。世間のシェアハウスのイメージ

新入社員の方に、研修期間中はシェアハウスで生活するよう伝えた時は、どんな反応をしていましたか?

寺戸さん:かなり不安がっていましたね。特に女性社員はとても驚いていました。
多分、古い寮などを想像したのだと思います。

まだまだ世間一般的にはシェアハウスでの生活はなじみがありません。シェアハウスと聞くと、設備が古かったり、掃除が行き届いていなかったり、学校の寮のような古めかしいイメージを持たれる方が多いです。快適な生活のイメージは持たれにくいのです。

寺戸さん:不安を覚える中で兵庫県尼崎市にあるオークハウスの物件である「ソーシャルレジデンスアカデミア大阪尼崎」に見学に行ったところ、住人同士でコミュニケーションが盛んに取れる環境があり、とても安心できる場所だと感じ、このような環境なら社員も問題なく生活ができるだろうと思いました。

グラン神戸外観。正面玄関横には日当たりの良いテラスがあります。

同期の仲を深めたシェアハウスでの共同生活

新入社員の方々がシェアハウスで生活していく中で、何か研修中に例年と変わったことなどはあったのでしょうか?

寺戸さん:はい。例年に比べて社員同士で一体感が生まれていたように感じます。
本社からグラン神戸までは歩いて19分程の距離なので、ほぼ毎日みんな揃って出勤していたと聞きました。
夕食を食べる時はラウンジで、料理した人が皆に分けて一緒に食べていたようです。

ホテルの場合は、自室に帰ってしまえば後は各自で過ごす事になり、みんなで外食したりする時でないと顔を合わせる事が無いかもしれません。
シェアハウスには、自分の部屋がありながら、談笑ができるラウンジや、複数人で同時に使用できる大きなキッチンがついており、そこで交流が生まれます。
日々一緒に生活をする事で仲がより深まり、一体感が生まれたのではないかと思います。

寺戸さん:入社して1年目は、提携している農家の方の田んぼに田植えや稲刈りをしに行く農作業体験等はありますが、社員研修が終われば、その後は支店や部署ごとに別れて配属となってしまうので、2年目以降は社員が同期同士で顔を合わせる機会はかなり減ってしまいます。
そんな中で、研修期間の1ヶ月間を共同生活ができたのは貴重な体験だったのではないかと思っています。

広いラウンジは住人達がコミュニケーションを取るスペースになっています。

シェアハウスで築く、支え合いのコミュニティ

寺戸さん:実は来年もグラン神戸を新入社員の研修時の宿泊施設として使用しようと考えているんですよ。もう来春入社を予定している方にはグラン神戸のHPを見せているんです。
来春の新入社員の方々はみんなシェアハウスの生活は楽しそうだと肯定的な意見が出ています。


昨今、世間では新入社員が入社後すぐに会社を辞めてしまうケースが増えており、企業にとって大きな課題となっています。その一因として、社内の交流やコミュニケーション不足が挙げられます。
まだ、会社に慣れていない状態で仕事に息詰まると、1人で抱え込んでしまいやすく、そこから退職を決めてしまう方もいるのではないでしょうか。
苦しい時に、近くに相談できる人が居れば、辛さも少しは楽になるのではないかと思っています。シェアハウスでの共同生活を通じて、社員同士が自然に助け合い、困難な時には励まし合うことで、心強い仲間と共に成長できるのではないでしょうか。

白鶴酒造株式会社について

白鶴酒造株式会社
会社概要
所在地/【本社】〒658-0041 兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5    
代表者/代表取締役社長 嘉納 健二
設立/1927年(昭和2年)8月2日
資本金/4億9,500万円
売上高/275億円(2024年3月期)
事業内容/
■ 清酒の製造、販売および媒介
■ 焼酎・リキュール・味醂・その他酒類の製造、販売および媒介
■ ビール・醤油・清涼飲料水・その他食料品の販売
■ 輸入ワインの販売
■ 不動産の賃貸
■ 化粧品の販売

白鶴酒造のホームページ
https://www.hakutsuru.co.jp/

物件概要
〈グラン神戸〉
住所:兵庫県神戸市東灘区魚崎北町
交通:阪神本線/魚崎駅まで徒歩5分、神戸新交通六甲ライナー/魚崎駅まで徒歩5分
建物階建:地上4階建て 
シングル部屋数:約40部屋
共用施設:シアタールーム、スタディルーム、ラウンジ、ジム、パウダールーム、スモーキングルーム

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