アデコと提携。若者のキャリア育成プログラムをシェアハウスでサポート
法人事例/大規模シェアハウス
2018年01月10日
今回は、「東京ワーホリプログラム」を担当する小松 輝博さんにお話をうかがいました。
アデコ株式会社
OS&S事業本部 人財部 キャリアプロモーション課
マネージャー 小松 輝博氏
東京での「働く」と「住む」を6ヵ月間、密にサポート。3年で252名が参加
「今、人材市場は大きく変化しつつあります。労働力人口の減少に加えて、テクノロジーの進展により、働く人々の価値観が多様化しています。こうした環境下で、アデコグループジャパンは、『キャリア開発があたりまえの世の中をつくる』というビジョンを掲げ、一人ひとりが思い描くキャリアの実現に向けた支援を行っています。仕事の紹介だけではなく、スキルアップを支援し、エンプロイヤビリティを高めていくことを目指しています」。
「2015年1月からスタートした『東京ワーホリプログラム』は、アデコの契約社員として6ヵ月間、アデコが受託運営している事務センターやコールセンターなどで就業するプログラムです。プログラム期間中に、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)のプログラムに則ったキャリア開発、ビジネススキル研修、転職に向けたフォローアップ研修などを最大10日間、有給で受講することができます。キャリアカウンセリングも行います。2017年11月現在で、35期生を迎え、延べ252名(うち海外から20名)が参加しました」。
研修の様子。入社時の導入研修(原則4日間)+フォローアップ研修(原則毎月1日・合計6日間)と合せて10日間。お給料をもらいながら、平日に研修を受けることができる
オークハウスの豊富な物件ラインナップが魅力。ひとり暮らしの不安も解消
「地方には、『東京に行って働いてみたい』という方々がいらっしゃるのですが、仕事と住まいが決まらないことが障害になっています。そこで、ソフトランディングで東京に来ていただけるようにしたのが、『東京ワーホリプログラム』です」。
「地方から来る方々にとって、東京での住まい探しも難関のひとつです。住まい探しをサポートしている点は『東京ワーホリプログラム』の特徴です。特に女性は“ひとり暮らしが不安”という理由からシェアハウスタイプを希望される方も多いです。親御さんも安心されるようですね。オークハウスさんは業界最大手で、大型のレジデンスタイプから女性限定のものまで物件バリエーションが豊富ですので、本人たちの選択肢が広がります」。
「敷金・礼金などがなく初期費用の負担が軽い、ガスや水道、電気などの手続きが不要、家具もついているなど、入居の際のハードルの高さが払しょくされている点が魅力です。また、プログラムは6ヶ月間ですので、多くの賃貸住宅の2年間という契約期間はそぐわないわけです。この点でも、オークハウスさんの1ヶ月から契約が出来る仕組みは適しています。まあ、実際は、その後もご紹介いただいたソーシャルレジデンスに住み続けていらっしゃる方が多いのですが…」
WIFIが使える大型ラウンジ
プライベート性が保たれた個室
イベントに参加したり、語学を磨いたり、入居者の可能性を広げるコミュニティ
「月1回の研修の際には、個人面談もしますので、東京での暮らしの様子も聞いています。オークハウスさんのソーシャルレジデンスに住んでいるプログラム生からは、ハロウィンパーティをした、サッカーの試合を観戦した、ギター同好会ができたといった話を聞きます。外国の方も一緒に住んでいるので、英語や中国語が上達したという方もいます。とても楽しそうで、本人たちの可能性が広がっていると感じています。入居者同士のコミュニケーションが活発で、コミュニティが強い。コミュニティイベントは大規模なシェアハウスでしかできないことなので、オークハウスさん特有のメリットだと思います」。
「先日も、最初小規模シェアハウスを選んだプログラム生の方が、オークハウスさんのソーシャルレジデンスに住んでいる同期の方の楽しそうな話を聞いて、そこに移りたいという希望を受けたところです」。
ハロウィンパーティの様子
修了生の高い成果にキャリア育成の意義を実感。台湾の学校からも参加要請
「『東京ワーホリプログラム』は業界でも新しい試みですが、6ヶ月のプログラムを終えたみなさんが、憧れていた一部上場企業への転職に成功したり、アデコの仕事を継続してリーダーや管理職になったり、アデコ本社の社員になったりと、それぞれに高い成果をあげており、このプログラムの意義を感じています」。
「就業先の組織に帰属意識は生まれても、人材サービス会社への帰属意識は生まれにくいというのが、業界の常だったと思います。しかし、このプログラムでは、6ヶ月間、個人面談を重ねながら密に接していくので、アデコそのものにロイヤリティを持っていただけます。実際、修了後8割以上の方がアデコを通じて転職したり、アデコで働いたりと、継続して関係を築いています。海外で働きたい方、地元へのUターンを希望する方については、世界で60の国と地域、日本全国をカバーするアデコグループの拠点でフォローすることができます」。
「2017年からは『東京ワーホリプログラム』で、インターン生として台湾の専門学校の生徒さんを受け入れました。最初に受け入れた20名の学生の満足度は高く、口コミでも評判が高まって、現在、台湾の大学などから70名以上の参加希望をいただいています。想像以上の反響でしたが、今後も希望者が増えそうな勢いです。オークハウスさんにご協力いただいて、早速、受け入れ体制を整えていきたいと考えています」。
「修了式は泣けてきます」と語る小松さん。この人柄を慕って、プログラム修了後も修了生たちが相談に訪れる
アデコ株式会社
会社概要(2017年4月1日現在)
本社所在地/東京都港区南青山1-15-9 第45興和ビル
代表者/代表取締役社長 川崎 健一郎
設立/1985年7月29日
資本金/55億6000万円
社員数/2800名
Adeccoコリーグ(登録就業者数)/3万4600名(人財派遣、アウトソーシング等、登録型の就業形態で就業中の方の人数)
国内ネットワーク/北海道から沖縄まで全エリアをカバー
事業内容/人財派遣・アウトソーシング・HRソリューション、人財紹介、エンジニア無期雇用派遣、再就職支援、人事アウトソーシング
アデコグループ
概要(2017年4月1日現在)
商号/Adecco Group AG
経営陣/CEO:Alain Dehaze、CFO:Hans Ploos van Amstel
設立/1957年
本社所在地/Bellerivestrasse 30 CH-8008 Zurich Switzerland
売上高 (2016年度)/227億800万ユーロ
日本における売上高:12億7600万ユーロ(1539億円)
※Adecco Group報告書に基づく
※アデコ株式会社リー・ヘクト・ハリソン事業部の売上高を除く
上場証券取引所/スイス証券取引所
社員数/3万3000人
展開地域/60を超える国と地域
(2017年4月1日現在)
アデコのホームページ
www.adecco.co.jp/
東京ワーホリプログラムのホームページ
haken.adecco.co.jp/campaign/wh-tokyo/
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